新型コロナ対応の練習再開にかかわる熱中症予防と初心者の重大事故防止について

都道府県柔道連盟(協会)会長・安全指導員のみなさまに 重大事故総合対策委員会 委員長  磯村 元信先生より

 平素より当連盟事業にご理解ご協力を賜り厚く御礼を申し上げます。
 さて、新型コロナの緊急事態宣言の解除により、各都道府県ではウィズコロナの新しい生活様式で社会生活が徐々に再開しています。ただし、地域ごとに独自の基準を設けて段階的に再開を進めているために、経済活動や教育活動及び柔道を含めたスポーツの競技活動等については全国一律の基準を示すことができません。

 このことから柔道競技については各地域の感染状況を踏まえて、全柔連ホームページに掲載されている練習・試合再開の4段階のガイドラインを参考に慎重かつ段階的に練習等の再開をお願いします。なお、中学校、高校の部活動については管轄の都道府県及び区市町村の教育委員会で部活動等の再開のガイドラインを示していますので必ずそれにも従うようご協力をお願いします。

熱中症予防

 昨年度末から長期間練習できずに体力が落ちていることに加えて、季節の変わり目で急激な気温の上昇やマスクを付けての練習等で極めて熱中症にかかる危険が高まっています。特に、休憩時間やソーシャルディスタンスの確保できる場面では適宜マスクを外す指導も重要です。熱中症による事故を防止するため、指導者の方は予防対策、症状、対処法について、別添資料を活用するなど競技者、保護者等に周知徹底していただくようお願い申し上げます。全柔連ホームページにも同様の資料を掲載しています。

①令和2年度7月の啓発文書(コロナ対応)2020.7.1-1

初心者の重大事故防止

 例年5月、6月に中学校、高校の1年生の初心者の重大事故が多発しています。今年は各地域で練習再開の時期が異なることで、初心者にとっては十分な練習期間(試合参加は6か月以降)が取れない段階で大会等が行われることが懸念されます。くれぐれも「初心者の練習プログラム」に示された練習期間の遵守の徹底をお願いします。詳細は「柔道の安全指導」第5版の 66-67 ページまたは全柔連ホームページの資料を参照してください。

②2020★事故速報★(年間版)