高体連柔道専門委員長:下田 尚 先生より

2014年5月27日

平成28年度島根インターハイに向けて

 私が島根県教員になって33年が過ぎようとしています。
 本を正せば、昭和57年に行われた【くにびき国体】が島根県に就職するきっかけでした。【くにびき国体】では地元の皆様の応援もあり、それなりの結果を出すことができました。また、平成元年には、島根県で全国中学柔道大会を開催。松江二中で勤務していた私は、選手生活を引退して臨んだ大会でした。右も左もわからない若造が、手を挙げて『私が強化をやります。』そこから選手を手探りで集め、奇跡の3位入賞。その後も三隅で2年間、家に生徒を下宿させての柔道三昧の生活。平成7年の浜田市で開催されるインターハイに向け、柔道部のない【松江第一高校】現【開星高校】に平成4年に公務員を辞め、私学のスポーツに理解のある高校に魅力を感じ転勤。県内外から生徒勧誘をして、平成7年浜田インターハイでは、難なく決勝トーナメントに進出しましたが、トーナメントで実力は伯仲するも無念の敗退。しかし、このとき女子団体戦では大畑勘市先生率いる益田高校が執念の3位に入賞する大活躍で感動しました。その後も島根県では、平成13年に浜田市・22年に松江市で全国中学柔道大会を開催してきました。
 そして来る平成28年。出雲市カミアリーナ開催のインターハイも島根県柔道連盟をはじめ、県民の皆様の応援を受け、高体連柔道部が一丸となって成功させたいと願っています。
 強化指定校は、男子が開星・平田。女子が出雲西・平田 に決定しています。しかし、その他の学校も水面下で鎬(しのぎ)を削って全国での活躍を狙ってもらいたいと思います。
 インターハイを開催するにあたっては、平成26年度から高体連柔道部が新役員体制で準備を行っていくことになっています。県柔道連盟や各地区の柔道関係者の皆様にもご心配いただくことになりますが、ご理解とご協力をお願いします。
 現在県柔道連盟では、平成25年度の中学生に強化指定選手を指定しています。中学2・3年生の指定選手の皆さんは、自分の置かれている立場を好機ととらえ目標を高く持ってもらいたいと思います。さらに、2020年の東京オリンピックも誘致されましたので、出雲市インターハイをきっかけに、島根県選手が東京オリンピック金メダリストに繋がるように『夢の実現』を目指して欲しいと思います。
 みんなが一丸となり「できる」と信じて邁進する。言葉(声)に出して目標を言う。妥協せずチャレンジする姿を、まず指導者、そして選手へと形にしていきたいものです。
 みんなの共通の夢を実現するためにがんばりましょう。